qmail

先日書いたようにqmailを捨ててPostfixを使い始めました。
qmailは長いこと使っていたので寂しい思いもあります。いつ頃からqmailを使っているかと思い返してみると、1997年末からです。確か、バージョン1.01だったと思います。東工大の前野先生が主催しているメーリングリストでメールをやりとりしていたのが懐かしいです。
1998年にはこんなページの前身であるページを作っていたように、作者のD. J. Bernstein氏(DJB)の発想にかなり感銘を受けていました。しかし、daemontools-0.76の/package辺りからついていけなくなったのですが。また、qmail2が出るのを待っていたのですが、全く出そうもないですしね。


このqmailも含めてDJBのソフトウェアは機能や権限を分解し、シンプルな構成にして、さらにCの標準ライブラリでさえも信用せず、セキュリティに注意を払っています。qmailが登場した当時にこの考えが与えた影響は多大なものだと思います。現在のセキュリティに注意を払ったインターネットのサーバのソフトウェアは多かれ少なかれ影響は受けているのではないかと思います。
Postfixも少なからず影響を受けているとは思いますが、Postfixの前身であるVMailerを開発していた当時のWietse Venema氏とDJBが論争していたりもするので、実際のところどうなのかは知りません。


ということで、qmail-vidaは作りが悪い点がかなりあるのですがこのまま放置なのです。すでに3年間放置していますが。