ノートPC用冷却パッドNotePal

梅雨も明けて台風も過ぎ去り、暑い日が続くようになりました。暑い部屋で愛用しているノートPCであるIBM ThinkPad T43を使っていると、CPUファンが元気よく回り始めます。CPUファンの回転音はそれほど気にはならないのですが、排気口での風切り音が少し気になります。また、CPUファンはノートPCの部品の中でも特に故障しやすい部品の一つです。そのため、CPUファンが回り始める原因となる温度が高い状態をなんとか押さえられないかと少し考えました。

実は温度が高くなりやすい状態を自ら作り出して放置していました。普段、私はノートPCを和室で寝そべりながら使っています。畳の上に直にノートPCを置くと断熱材の上に置くようなものです。しかし、それはまずかろうと思い、以前使っていたノートPCの箱に入っていた薄い段ボール箱*1を敷いてノートPCを使っていました。段ボール自体も軽く断熱効果があるのですが、涼しい日であれば特に問題はありませんでした。しかし、暖かい日だと当然問題はあります。

そこで、ノートPC用の冷却台というものが製品としてあるということを雑誌の記事やIT系ニュースサイトで知っていたので、秋葉で探してきました。ファンによる強制冷却をしなくても伝熱で放熱できることを期待して金属系(特にアルミ)のものを購入対象としました。探し回ったというわけではないのですが、某ショップのノートPC売り場でCOOLER MASTERのNotePalという製品が売っていたので買ってきました。こんなものです。
http://akiba.ascii24.com/akiba/news/2005/06/10/656333-000.html

買ってきたならば効果を計らねばなるまいということで、ノートPCと台の間*2の温度を測って効果を比較してみました。なお、室温は24℃です。

TEST 1) 無負荷の状態

  • 段ボール箱 : 35℃
  • 冷却パッド : 30℃
  • 冷却パッド(ファン稼働): 28℃

TEST 2) Super π 1677万桁

Superπで1677万桁の計算終了時の温度を計測しました。ちなみに括弧内は計算時間です。なお、CPUはPentium M 760です。

  • 段ボール箱 : 47℃(20分23秒)
  • 冷却パッド : 39℃(20分20秒)
  • 冷却パッド(ファン稼働): 30℃(20分20秒)

結果

ファン稼働時は底面を冷やす効果は確実にありました。ファンが稼働していないときは接触部がほとんど無いため伝熱による放熱が期待できず、思ったほどは効果はありませんでした。

キーボード表面温度

また、キーボード表面(キーボード表面と言うよりはキートップの下)の温度も計ってみました。
TEST 2のどのケースでも温度はほとんど変わらず、最も高い場所で52〜53℃ありました。
ちなみに、Super πの計算が終わった後ではXキーの下が53℃で一番高かったです。おおざっぱに当たってみるとキーボードの左半分が40℃以上で右半分が30〜35℃ってな感じでした。
冷却台に接していないので当然といえば当然ですが、キーボード表面を冷やす効果は全くありませんでした。

総括

熱を逃がしやすくなったもののCPUファンの回転を止めるまでには至りませんでした。

改善案

ゲル状の伝熱シートを敷けば、台に熱が伝導して冷却効果がでるのではないかと浅はかなことを考えています。さて、どうしましょうか。

その他

私の使っているThinkPad T43は15.0V型液晶のモデルなので、サイズが少し大きく、NotePalに収まりきれていません。そのため、ゴム足でないところで支えている状態なので、対策を考えないといけないと思っています。

*1:ノートPCのマニュアル等が入ってた厚さ3cmくらいの箱

*2:CPUの下くらいと思われる位置に温度センサーを挟み込みました