CMSとしてのMovable Type

会社のウェブサイトのリニューアル

私が勤めている会社のウェブサイトのリニューアルを行いました。
以前のサイトは業者にまるごと作ってもらったのですが、レイアウトとして使っている複雑なtableのせいで何か変更をしようとする度にかなり苦労していました。業者としてみれば変更も依頼して欲しいとのことなんでしょうけど。
そのため、今回のリニューアルでは更新しやすいサイトを作るためにCMSとしてのMovable Typeを使いました。それについて差し支えない範囲で戯れ言を書いてみます。

担当した作業項目

会社のウェブサイトのリニューアルにあたって私がしたことは次のことだけです。中の文章自体には基本的には関知していません。

  • コンテンツを更新しやすいようにCMSツールを使うことを提案した
  • CMSツールとしてMovable Typeを使うことを提案した
  • Movable TypePukiWiki風入力フィルタのプラグインを作った
  • デザイナーと社内の人との間に入ってデザインの調整をした
  • デザイナーが提案してきたデザインをMovable Typeのテンプレートに落とし込んだ

Movable Type

CMSツールとして安価あるいは無料なものを探していました。
Movable TypeXOOPS、Necleus CMSなどいくつかを検討したのですが、次の条件を満たすものとしてMovable Typeが残りました。

  • CMSツールとしては当然できるはずの)ページ遷移のリンクを自動生成するもの
  • ページデザインのテンプレートがあるもの
  • HTMLを記述しなくても文章を書くことができるもの
  • 上記ができない場合は、入力フィルタのプラグインを簡単に作れるもの
  • 拡張性があるもの

一通り作業が終わった感想としてはMovable Typeプラグインを追加することによりほぼ思った通りのことができました。できなくて他の方法で回避したこともありましたが。
利用したプラグインは次の3つです。

PukiWiki風フィルタ

Movable Typeはちょっとしたことを書こうとするとHTMLで記述する必要があります。しかし、それでは書く人の教育コストが高いだろうということで、PukiWiki風入力フィルタを作りました。
このプラグインを作ったことで、文書作成担当者がHTMLを知らなくてもコンテンツを書けるようになりました。また、ルールに則って記述するということはできることを制限することになり、担当者毎にデザインが変わることを防ぐことができました。
可能であればこのプラグインを公開してみたいと思います。一応、上司からは別にかまわないよとの言葉はもらっているので。付属文書を書く時間が取れないのが最大の障害ですが。

古いウェブブラウザを捨ててくれ

技術者としてのつまらないこだわりとして、レイアウトとしてtableを使いたくなかったのです。しかし、デザインの関係上、レイアウトとしてtableを使わざるを得ませんでした。スタイルシートを使えばよいという話もあるのですが、スタイルシートを理解できない/解釈がおかしいウェブブラウザがあるため、無理なのです。古いウェブブラウザでもレイアウトが酷く崩れないようにしようと思ったらtableを使うしかないのです。

ウェブサイトを作る側の勝手な言い分としては「Internet Explorerは6.0を使ってくれ」とか、「Firefoxを使ってくれ」とか、「Macな人はInternet Explorerは使わずにSafariFirefoxを使ってくれ」とか言いたいのですが。
Internet Explorer 5.0くらいは動作確認しないと不味いよねということで、スタイルシートを調整していると、微妙に解釈が異なって、時々「キー」とか叫びたくなります。はぁ。

スタイルシートの対応がボロボロ過ぎて対応する気も起きなかったNetscape Communicator/Navigator 4.xですが、アクセスログの解析結果を見ると未だに0.5〜1%くらいいるようです。騙っているのではなくマジなんですかね。大学の研究室にある古いUNIXマシンではNetscape Navigator 4.xしか入っていないということは大いにあり得るのですが。