VIA Nanoマシン構築

t-tkzw2008-11-16

Nanoマシン構築

VIAの新CPUのNanoを搭載したマザーボードが発売されたので買ってきました。

マシンの構成は次の通りで、費用は計43,338円(税込み)です。メモリを2GBにしておけば4万円で収まりました。

パーツ 製品名 価格
CPU、マザーボード VIA VB8001 16,980
ケース Dirac SILENT α SA3310-B 10,980
メモリ DDR2-667 2GB x 2枚 6,960
HDD Seagate Momentus 5400.5 ST9160310AS(160GB, 5400RPM) 7,278

写真を見てもらえばわかりますが、このMini-ITX用のケースはかなり小さいです。液晶ディスプレイ(LCD-7100VC)とキーボード(HHK)が小さいのでミスリードしているような写真ですが、HPの電卓の3倍くらいの高さしかありません。

他のケースを目当てにしていたのですが、マザーボードの裏側にMini PCIのスロットがあるため、そのケースでは入らなかったのです。そのため、急遽他のケースを探してみたら、このケースが比較的小さかったので選びました。買った後で気がつきましたが、PCIe用のスロットがないです。まあ、いいか。


2GBのメモリを2枚差し、計4GBになっているはずなのですが、BIOSの設定画面では3GBしか認識していませんでした。1GBを2枚でも十分よかったのですが、安いのでつい2GBを2枚買ってしまったのでした。

Fedora 10 Preview Release

まず、OSとしてFedora 10 Preview Releaseをインストールしました。ハードウェアが認識しないなどの余計なトラブルを防ぐために最新のLinuxディストリビューションということでFedora 10PRを選びました。

インストーラGUIを前提になっているせいか、テキストモードの選び方が不明でした。昔からの慣習で、"linux text"をパラメータに付けて起動したら、テキストモードでインストールできました。

次のトラブルは、起動時にハングアップすることです。singleモードでは起動できたので、initスクリプトの何かが問題であるとあたりを付けて、runlevel 3でも全てのスクリプトを起動しないようにchkconfigでoffにしました。この状態では問題なく起動できました。
initスクリプト群の中で非常に怪しいのはcpuspeedです。ということでcpuspeedを有効にして起動すると案の定ハングアップしました。そのため、cpuspeedを起動しないようにして、必要なサービスを起動するように設定し直しました。これで無事起動できました。cpuspeedがVIAのCPUに対応していないということですね。

ちなみに、cpuinfoの内容は次の通りです。

# cat /proc/cpuinfo
processor       : 0
vendor_id       : CentaurHauls
cpu family      : 6
model           : 15
model name      : VIA Nano processor L2200@1600MHz
stepping        : 2
cpu MHz         : 1615.728
cache size      : 1024 KB
fdiv_bug        : no
hlt_bug         : no
f00f_bug        : no
coma_bug        : no
fpu             : yes
fpu_exception   : yes
cpuid level     : 10
wp              : yes
flags           : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic mtrr pge mca cmov pat clflush acpi mmx fxsr sse sse2 ss tm syscall nx fxsr_opt rdtscp lm up pni monitor vmx est tm2 ssse3 cx16 xtpr rng rng_en ace ace_en ace2 phe phe_en lahf_lm
bogomips        : 3231.48
clflush size    : 64
power management:

その他の問題は起きていません。NICSATAのコントローラーも認識しています。

HDD

HDDには2.5インチのSeagate Momentus 5400.5(ST9160310AS)を選びました。消費電力がread/write平均で1.6Wなのが魅力です。

最近の2.5インチのHDDの性能はどんなものかなと調べてみるとかなり速いですね。

# hdparm -t /dev/sda1

/dev/sda1:
 Timing buffered disk reads:  124 MB in  1.96 seconds =  63.31 MB/sec

参考までに、3年くらい前に買ったSeagate Momentus 5400.2(ST9120821AS)の性能は次の通りです。

# hdparm -t /dev/sda1

/dev/sda1:
 Timing buffered disk reads:  116 MB in  3.04 seconds =  38.14 MB/sec

ちなみに、このSeageteのHDDは24時間365日2年10ヶ月稼働していますが、問題は発生していません。すばらしい。

消費電力

ワットチェッカーで消費電力を計測すると、アイドル時で25Wでした。すばらしい。