VIA Nanoマシン構築
Nanoマシン構築
VIAの新CPUのNanoを搭載したマザーボードが発売されたので買ってきました。
マシンの構成は次の通りで、費用は計43,338円(税込み)です。メモリを2GBにしておけば4万円で収まりました。
パーツ | 製品名 | 価格 |
CPU、マザーボード | VIA VB8001 | 16,980 |
ケース | Dirac SILENT α SA3310-B | 10,980 |
メモリ | DDR2-667 2GB x 2枚 | 6,960 |
HDD | Seagate Momentus 5400.5 ST9160310AS(160GB, 5400RPM) | 7,278 |
写真を見てもらえばわかりますが、このMini-ITX用のケースはかなり小さいです。液晶ディスプレイ(LCD-7100VC)とキーボード(HHK)が小さいのでミスリードしているような写真ですが、HPの電卓の3倍くらいの高さしかありません。
他のケースを目当てにしていたのですが、マザーボードの裏側にMini PCIのスロットがあるため、そのケースでは入らなかったのです。そのため、急遽他のケースを探してみたら、このケースが比較的小さかったので選びました。買った後で気がつきましたが、PCIe用のスロットがないです。まあ、いいか。
2GBのメモリを2枚差し、計4GBになっているはずなのですが、BIOSの設定画面では3GBしか認識していませんでした。1GBを2枚でも十分よかったのですが、安いのでつい2GBを2枚買ってしまったのでした。
Fedora 10 Preview Release
まず、OSとしてFedora 10 Preview Releaseをインストールしました。ハードウェアが認識しないなどの余計なトラブルを防ぐために最新のLinuxディストリビューションということでFedora 10PRを選びました。
インストーラがGUIを前提になっているせいか、テキストモードの選び方が不明でした。昔からの慣習で、"linux text"をパラメータに付けて起動したら、テキストモードでインストールできました。
次のトラブルは、起動時にハングアップすることです。singleモードでは起動できたので、initスクリプトの何かが問題であるとあたりを付けて、runlevel 3でも全てのスクリプトを起動しないようにchkconfigでoffにしました。この状態では問題なく起動できました。
initスクリプト群の中で非常に怪しいのはcpuspeedです。ということでcpuspeedを有効にして起動すると案の定ハングアップしました。そのため、cpuspeedを起動しないようにして、必要なサービスを起動するように設定し直しました。これで無事起動できました。cpuspeedがVIAのCPUに対応していないということですね。
ちなみに、cpuinfoの内容は次の通りです。
# cat /proc/cpuinfo processor : 0 vendor_id : CentaurHauls cpu family : 6 model : 15 model name : VIA Nano processor L2200@1600MHz stepping : 2 cpu MHz : 1615.728 cache size : 1024 KB fdiv_bug : no hlt_bug : no f00f_bug : no coma_bug : no fpu : yes fpu_exception : yes cpuid level : 10 wp : yes flags : fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic mtrr pge mca cmov pat clflush acpi mmx fxsr sse sse2 ss tm syscall nx fxsr_opt rdtscp lm up pni monitor vmx est tm2 ssse3 cx16 xtpr rng rng_en ace ace_en ace2 phe phe_en lahf_lm bogomips : 3231.48 clflush size : 64 power management:
HDD
HDDには2.5インチのSeagate Momentus 5400.5(ST9160310AS)を選びました。消費電力がread/write平均で1.6Wなのが魅力です。
最近の2.5インチのHDDの性能はどんなものかなと調べてみるとかなり速いですね。
# hdparm -t /dev/sda1 /dev/sda1: Timing buffered disk reads: 124 MB in 1.96 seconds = 63.31 MB/sec
参考までに、3年くらい前に買ったSeagate Momentus 5400.2(ST9120821AS)の性能は次の通りです。
# hdparm -t /dev/sda1 /dev/sda1: Timing buffered disk reads: 116 MB in 3.04 seconds = 38.14 MB/sec
ちなみに、このSeageteのHDDは24時間365日2年10ヶ月稼働していますが、問題は発生していません。すばらしい。
消費電力
ワットチェッカーで消費電力を計測すると、アイドル時で25Wでした。すばらしい。