上原ひろみ ライブ

今日、東京国際フォーラムでの上原ひろみのライブに行ってきました。
”Hiromi's Sonicbloom JAPAN TOUR 2007 TIME CONTROL 東京公演”で日本ツアーの最終公演でした。

1曲目の"Time Difference"の演奏が終わった直後の感想は「死ぬ前にこの曲が聴けてよかった」です。プログレっぽくてかなり激しい曲で、悲しい曲ではないのですが、なぜか胸が締め付けられ、涙が出かかりました。今までたくさんの人のライブを観ていますが、こんな感情を感じたのは初めてです。なお、死ぬ前に云々書きましたが、近々死ぬ予定はないです。

上原ひろみは今までの女性ピアニストというステレオタイプなイメージを完全に超越しています。彼女のサウンドの傾向はチックコリアのエレクトリック・バンドや後期のリターン・トゥ・フォーエバーを彷彿とさせます。ピアノだけが前面に出るのはなく、ベースとドラムとの激しい調和によるアンサンブルが特にすばらしいです。最新作では特にギターを大々的に取り入れて、すさまじくパワフルなアンサンブルを聴かせくれます。今回のライブでもそれがよく出ていて、圧倒される内容でした。

彼女の今回の機材はピアノの上にいつものnord lead2の他にシルバーのもの(microKORGかな?)が追加されていました。さらに、観客側には赤いキーボード(たぶんnord stageだと思うのですが)を置いていました。ピアノの他にキーボードが3台という構成になって、ますますプログレなキーボードプレーヤーのようになっていきますね。

それにしても、彼女の演奏はかっこいいですな。